海外旅行のeSIMと海外Wi-Fiの選び方|料金・対応端末・受け取り方を比較
海外旅行では、地図や翻訳、連絡、予約の確認など、スマートフォンをネットにつなぎたい場面が多くあります。そのための方法には、いま契約している携帯会社の海外ローミングを使う方法、海外向けのeSIMを用意する方法、レンタルのWi-Fiルーターを借りる方法などがあり、料金の仕組みも、準備や受け取りの手間も異なります。
この記事では、この3つの方法の違いと確認ポイントを、各社の公式ページの記載をもとに整理します。特定の事業者を断定的におすすめするものではなく、ご自身の端末・行き先・旅行日数に合わせて判断するための材料として使ってください。
この記事はNTTドコモ・au・ソフトバンク・Apple・Airalo・イモトのWiFiの公開情報をもとに編集部が作成した比較ガイドです(実使用レビューではありません)。料金・対象国・対応機種・条件は変動するため、申し込み前に各社の公式ページでご確認ください(確認日:2026年9月24日)。
3つの方法の違い
1. 携帯会社の海外ローミング
いま使っているスマートフォンのまま、海外でデータ通信を使う方法です。たとえばドコモの「世界そのままギガ」は、日本で契約しているプランのデータ量を海外でも使えるデータ定額サービスで、公式ページには「24時間980円」と記載されています(2026年9月24日確認)。同じページに、「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」「ahamo」は、渡航先でデータローミング設定をONにするだけで利用でき、申込は不要との案内もあります。auの「au海外放題」では、事前予約なしの場合、対象の国・地域すべてで1,200円/24時間と記載されており、国・地域や事前予約の有無で料金が分かれる仕組みです(2026年9月24日確認)。
ソフトバンクの「海外あんしん定額」のページでは、メール・ウェブ・テザリングなどのデータ通信が対象で、海外での音声通話・SMS・国際SMSは対象外と記載されています。また、24時間で10GBを超えた場合の速度制御(2027年春以降に開始予定と案内されています)や、一部対象外の機種があることも案内されています。料金や条件は契約しているプラン・端末・渡航先によって変わるため、ご自身の契約内容を各社のページやマイページで確認してください。
2. 海外eSIM
eSIMは、物理的なSIMカードを差し替えなくても、通信プランをスマートフォンに登録して使えるデジタルのSIMです(Appleサポートの説明による)。海外向けのeSIMを提供する事業者は複数あり、たとえばAiraloは、1か国用(ローカル)、複数の国を対象にした地域用(リージョナル)、世界対応(グローバル)といったプランの種類を案内しています。データ容量や利用期間から選ぶ形式が一般的ですが、プランによって利用開始(アクティベーション)の条件が異なる場合があるため、購入前に確認が必要です。
3. レンタルWi-Fiルーター
ルーターを借りて、スマートフォンやパソコンをWi-Fiでつなぐ方法です。一般に、1台のルーターに複数の機器をつなげる使い方ができるとされますが、ルーター本体の充電や持ち運びが必要になります。イモトのWiFiの公式ページには、宅配のほか、空港カウンターでの受取・返却や返却BOXの案内が掲載されています。
選ぶときに確認したい5つのポイント
1. 料金は「何に対して」かかるかを確認する
料金の見方は方法によって異なります。携帯会社のローミングは「24時間ごと」など時間単位の定額が示されている例があり、eSIMは容量と日数のプラン、レンタルWi-Fiは日数のレンタル料に加えて受け取り方法などで別の費用がかかる場合があります。金額そのものより、「同じ旅行日数で比べたときの合計」「対象国・地域」「データ容量や速度制御の条件」をそろえて比較するのが基本です。比較する際は、各社の最新の公式情報を確認してください。
2. eSIMに対応した端末か確認する
eSIMを使うには、スマートフォン側がeSIMに対応している必要があります。対応機種は端末メーカーやモデルによって異なるため、Appleなど端末メーカーのサポートページ、または取扱説明書・設定画面で、ご自身の端末がeSIMに対応しているかを確認してください。この記事の内容だけで「対応している」と判断することはできません。
3. SIMロックの有無を確認する
Appleのサポートページには、異なる2つの通信事業者を利用するには、通信事業者がiPhoneのロックを解除する必要があると記載されています。Airaloのブログでも、分割払いや契約継続中の端末はSIMロックの状況を利用中のキャリアに確認するよう案内されています。SIMロックの状態や解除の手続き・条件は、端末と契約している携帯会社によって異なるため、余裕をもって出発前に確認しましょう。
4. 電話番号・通話・SMSの扱いを確認する
ソフトバンクの「海外あんしん定額」のように、データ通信は対象でも、音声通話やSMSは対象外という条件があります。海外向けのデータ専用のeSIMを使う場合の電話番号や通話の扱いは、提供事業者の案内によって異なります。Appleのサポートページによれば、iPhoneでは海外旅行中にデュアルSIMを使い、自分の国での回線と旅行用回線を分けて使う方法も案内されています。日本の電話番号で電話やSMSを受けたい場合に、どの回線で受けられるかは、契約している携帯会社と、利用するeSIMの提供事業者の案内で確認してください。
5. 受け取り・返却・設定のタイミングを確認する
レンタルWi-Fiでは、宅配か空港カウンターか、返却の方法はどうか、が選択のポイントです。イモトのWiFiの公式ページには、受取カウンターは出国ゲートの外にあり、出国手続き前に受け取る必要があること、返却が期日を過ぎると実際に返却した日までのレンタル期間で請求されることが記載されています。申込みの締切時刻や、受取・返却できる空港の範囲も事業者ごとに異なります。eSIMも、インストールのタイミングやアクティベーションの条件を、購入前に提供事業者の案内で確認しておくと安心です。携帯会社のローミングでは、渡航先でデータローミング設定が必要な場合があり、ドコモの「世界ギガし放題」のページには、データ通信を終了するには手動でデータローミングをオフにする必要があると記載されています。
方法別に比較する
以下は方法ごとの一般的な特徴を、各社公式ページの記載をもとに整理したものであり、おすすめ順位ではありません。実際の条件は事業者・プラン・端末によって異なるため、申し込み前に公式ページで確認してください。
| 項目 | 携帯会社の海外ローミング | 海外eSIM | レンタルWi-Fiルーター |
|---|---|---|---|
| 使うもの | いまのスマートフォンと契約中の回線 | eSIM対応のスマートフォン | レンタルするルーター |
| 料金の見方の例 | 24時間ごとの定額など(プラン・国・地域で異なる) | データ容量と利用期間のプラン | レンタル日数に応じた料金+受け取り方法などの費用 |
| 準備・受け取り | データローミング設定、プランによっては申し込みが必要 | プランの購入と端末への登録(開始条件の確認が必要) | 宅配または空港カウンターで受け取り、返却が必要 |
| 確認したい点 | 対象国・地域、対象機種、音声通話・SMSの扱い | 対応機種、SIMロック、通話・SMSの扱い、開始条件 | 受け取り・返却場所と期限、ルーターの充電 |
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よくある失敗・注意点
- eSIM対応かSIMロックの有無を確認しないまま購入する:端末側の対応とSIMロックの状態は、購入前にメーカー・携帯会社の案内で確認しましょう。
- ローミングのデータローミング設定を見落とす:設定が必要なプランがあるため、出発前にご契約の案内を確認しましょう。利用後の設定オフの案内があるサービスもあります。
- 音声通話・SMSも使えると思い込む:データ通信は対象でも音声通話・SMSは対象外という例があります。
- 受取・返却の場所や期限を確認しない:空港でのレンタルWi-Fiの受取は出国手続き前が必要な例があり、返却が遅れると請求期間が延びる場合があります。
- 対象国・地域や条件が変わることを見落とす:auのページには、対象国・地域は事前の告知なく変更になる場合があること、端末によって国ごとの利用条件が異なることが記載されています。
- スマートフォンやルーターの電池・充電環境を考えていない:充電器や変換プラグの準備は海外旅行用充電器の選び方と海外旅行の変換プラグの選び方で整理しています。
国内向けのモバイルWi-Fiルーターとの違い
日本国内で使うモバイルWi-Fiルーターの選び方は、モバイルWi-Fiルーターの選び方で整理しています。国内向けの端末や契約は、海外でそのまま使えるとは限らないため、海外で使えるかどうかは、契約している事業者や製品の案内で確認してください。
まとめ:端末・行き先・受け取り方から選ぼう
海外の通信手段は、まず手持ちのスマートフォンがeSIMに対応しているか、SIMロックの状態はどうかを確認し、そのうえで携帯会社のローミング、海外eSIM、レンタルWi-Fiの料金の見方・対象国・受け取り方法を、旅行日数や行き先にそろえて比較すると整理しやすくなります。料金・対象国・対応機種は変動するため、申し込み前に各社の最新の公式情報を確認してください(確認日:2026年9月24日)。




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